バーチャルパワープラント(VPP:Virtual Power Plant)は、
日本語で表現すると「仮想発電所」です。
仮想といえば、仮想通貨を思い浮かべる方もいらっしゃるかと思います。
発電所の場合の仮想とは、いったいどうゆうものなんでしょう・・・
身近な話では、「今月はどのくらい電気を使ったか」を知るために、
これまでは人が定期的に訪問してくれて、使用量をチェックしてくれていました。
しかし、
国の方針のもと今や人から遠隔操作も可能なスマートメーターに変わりつつあり、
この流れもバーチャルパワープラント(VPP)に繋がる技術変革の1つといえます。
このように電気事情は大きく変わろうとしています。
バーチャルパワープラント(VPP)ってなんですか?
バーチャルパワープラント(VPP)は、
お家の屋根に乗せた太陽光発電システムなど点在する小規模な再生可能エネルギー発電や電気を溜めておくための蓄電池などの設備と
電力の需要を管理するネットワーク・システムを一体として管理制御することです。
下記の図のように
数ある小規模発電やシステムなどを、まるごとまとめて
まるで1つの発電所のように、機能させるので「仮想発電所」と呼ばれています。
出典:「 エネルギー革新戦略」の検討状況 (経済産業省 資源エネルギー庁) 」
http://www.meti.go.jp/committee/summary/0004000/pdf/044_05_00.pdf
お家の屋根に設置した太陽光発電システムも
上図のようにまとめて管理することで、大規模な発電設備に匹敵する電力になります。
このようにまとめることで、電気の需要と供給に無駄がなく、
効率的に 最適なバランスのもと運営することが可能となります。
電気は需要と供給を常に一致させる「同時同量」が必要で、
これまで原子力発電所や火力発電書など大規模な電源を頼りにして、
発電量を調整しながら需要と供給を一致させてきました。
東日本大震災での福島第一原子力発電所事故を契機に、
大規模発電所の安全面や事故が起きた際の責任の所在、電気料金の上昇など
大規模集中型電源に依存した電力システムの沢山な課題が表面化しました。
更に世界規模の課題として「CO2排出の抑制」も必要で、新たな改革が求められます。
バーチャルパワープラント(VPP)は、
これらの課題を解決する手段の1つとして期待されています。
お家がバーチャルパワープラントの一部になる日も遠くありません。
弊社では、環境負荷の少ない次世代の省エネルギーシステムをご提案しており、
その1つとして、フリーソーラープロジェクトを推進しています。
環境負荷が少なくても費用が高くては、実現性に乏しく元も子もありません。
フリーソーラープロジェクトは、設置した太陽光発電システムが
長くても10年で初期費用やメンテナンス代等を回収してくれるため、
一切の費用がかからずローンを組む必要もありません。
メーカーによる厳しい審査があるため、どなたでも設置できるものではないのですが、
シュミレーションだけでもお試しいただけたらと思います。
「お家が発電所」になるその日は、遠からず、すぐそこまで来ています😊